「開封防止(かいざん防止)、いたずら防止の箱」の作り方 今まで色々な箱を考案してきましたが(現在も考案中)、長くご利用戴いているのが、「開封防止(かいざん防止)、いたずら防止の箱」と「ポケット付き仕切り箱」になるのかと思います。 ただ現在進行形でお客様にご利用して戴けている箱は「開封防止(かいざん防止)、いたずら防止の箱」の方が多いので、今まで考案した中では一番長く、件数も多いのかなと思います。 その「開封防止(かいざん防止)、いたずら防止の箱」の発想の経緯ですが、もう随分と昔になりますが、当時、健康食品が流行っていたこともあってか、自動充填の箱(薬の箱など)のサンプル作成依頼が何件か続けてありました。 サンプルを作るのはいいのですが、単純な疑問として、自動充填の設備のあるお客様ならともかく、設備がなかったり、小ロットのだったりする場合、どうするのかな?と思い、担当営業に聞いてみると、「両面テープを貼って対応する(もしくは、している)。」との回答でした。 それはそれで手間がかかり、けっこう大変なのではと思い、外蓋にさしこみを付けて、内蓋のさしこみ口にさし込んだ際にロックがかかり抜けにくくして、更に無理に開けようとした際に、さしこみの折り目を破れ易くすることで、「開封防止(かいざん防止)、いたずら防止の箱」になり、両面テープやバージンシールを貼る手間が省けるのではないかと思い、作成に至りました。 言ってしまえば「両面テープや糊を使わない代わりの案」というだけの単純な発想で、考案というのもおこがましいですが、意外と当時、こういった凾は見かけませんでした。 実は、社内プレゼンをした際、あまり反応は良くありませんでしたが、あるお客様に提案したところ、「是非使ってみたい。」 とのご回答を戴きました。残念ながら、「一社購買が出来ない」との理由で採用には至らなかったのですが、その後、少しずつ色々なお客様で採用して戴ける様になり、その頃から人間同じことを考えているのか、同じような機能の凾をチラホラ見かけるようになり、今ではよく見かけるので、かなり早い段階で製品化(ご提案)出来たことは、ある意味幸いだったなぁと思います。 それと当時ジッパータイプの開け方に対して、他の設計メンバーから、開け方の別提案として「開封防止(かいざん防止)、いたずら防止の箱」が特許化されたことで箱のバリエーションが増え、そのことも早くから色々なお客様に採用して戴き、現在もご利用して戴けているのだと思います。 現時点でも見直しや調整、改良は続いていますので、今後も更に良いご提案が出来ればと思っております。 設計 MTN
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